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267. ペットを連れて日本に帰国される方のために・・・・ 準備編 [犬の帰国準備]

さて、「犬の帰国準備」と言うカテゴリーの記事のエントリーいよいよ大詰めを迎えてきました。 

今回の記事では、過去の手順もまとめて、Katoyan家の準備について再度列挙してみましょう。 この記事でも概略を紹介していますが、今回は2回(準備編と、実行編)に分けてお送りする、経験に基づく総集編です。 従い、これはあくまでも2006年4月から5月段階、ドイツからの帰国ということです。 それ以外の国、タイミングが変わる場合は、手順が変わる可能性もあるので、その都度ご確認を。


これから犬を入手される方、または、今から家族の一員として迎えられる方の参考になれば良いと思います。

1) マイクロチップの挿入 
何よりも、これが最初です。 固体識別が出来る事が最も重要な事で、これが出来ない限りは、この後色々行う全ての準備が水泡に帰す事になります。

愛犬を迎える際には、まず獣医師に相談し、マイクロチップを挿入してください。 既に迎えておられる方も、まずはマイクロチップを。 可愛そうなんて言っている場合ではないです。 人間の歯科治療よりは苦痛が少ないと思います。親知らずを抜く事を考えたら、どうって事無いと思いますよ。

2) 2回以上の狂犬病予防接種
次に大事なのはこれです。 が、上述のように、マイクロチップによる固体識別が出来ている事が前提。 予防接種の結果の証明も、マイクロチップの番号を照合しながら行われますので。

日本への帰国に際しては”マイクロチップ挿入後”最低2回の狂犬病予防接種が必要になります。 不活性化ワクチンである事が必要。 (殆ど全ての狂犬病ワクチンは不活性化ワクチンであるはずですが、念のため獣医師に確認ください。)

が、落とし穴(我が家がはまった)は、生後90日以内の予防接種はカウントされない事。 犬へのダメージ(予防接種は必ずしも多ければよいわけではない)を減らそうとすれば、一回目は生後91日以降に行う事が必要です。   我が家はこれが分かっていなくて、生後1年以内に3回もしてしまいました・・・

2回目については、一回目の予防接種から最低30日を開けろと言われています。 すなわち、この2回で既に、生後120日は経過するわけです。 

くどいようですが、2回とも、マイクロチップ挿入後の予防接種しかカウントしません。

3) 狂犬病の抗体価の確認
首尾よく2回目の予防接種が済んだ後、おそらく数週間後(これは獣医師によって一月後と言ったり、もっと短かったりする。 最寄の獣医師にご相談を)に血液採取を行います。 それを日本の農林水産省指定の検査機関に送付します。 慣れた獣医師ならすぐにやってくれます。 よくわからないようでしたら、こちらから指定した方が良いでしょう。

検査結果は割と短期間に出てきます。 我が家の場合も、もちろんOKでした。 3回もうってますからねえ!

念のため、検査結果の用紙は、獣医師から「原紙」をもらっておきましょう。 コピーですと、検疫時にはねられる事が無いとはいえません。 そもそも獣医師が原紙を持っている必要はないので。 

4) 180日間の輸出(帰国)待機を行ったこと
さて、3)番までが順調にいった後は、いよいよ180日の待機期間です。
これは、簡単です。 血液検査の結果がOKであることを確認できたら、「血液採取日から」180日間は輸出国で待機する必要があります。 
結果が出てからではなく、血液採取日から、180日です。

結局、1)-4)で最短でも300日は必要なわけで、相当段取り良くやらないと、愛犬と帰国できない事になりますので、気をつけてください。

以上、これらが準備編です。 

180日と言う待機期間は長いので、実質3)番まで確認できたら、後はちょっとのんびり出来ますね。 我が家も実際のんびりしてました。

では、ここまで書いたところで、次回実行編にて、実際の手順等を紹介します。


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コメント 5

mochamama

300日ということは、ほぼ1年前から帰国準備ということ。
きちんと計画を立てないと日本に帰って来られませんね。
SHUNちゃん、日本の土を踏めてよかったですね~♪
考えるところがあって、いつも行っている獣医さんでマイクロチップの相談をしたのですが「海外に行く予定があるなら、入れましょうか?」と言われました。そんな予定はぜんぜんないモカ家です。
by mochamama (2006-06-05 23:57) 

blackjack-pinoco

とっても参考になりました!実行編も楽しみにしています。
というのも、まだ計画段階ですが、来年あたりにロッタを連れて
海外へ行きたいと思っていましたので。
まずはマイクロチップですね。
by blackjack-pinoco (2006-06-06 13:10) 

Katoyan

>mochamamaさん
そうなんです。 きちんと準備をしないと、一緒に帰れないので、家族を残したりする人もいるとかいないとか・・・・

マイクロチップ、確かに日本では無用の長物ですからね。
ただ、「いつ行くか分からない」のであれば、国によってはこんなに長い準備もいるので入れておいたほうがいいかもですね。

>pinocoさん
実行編も近日アップします。
写真がないので文章中心ですが・・ 写真入の珍道中は別途掲載しますね。
日本からアメリカは多分もう少し簡単だと思います。 マイクロチップはアメリカに行くときには要りませんが、日本に戻ってくるときには必要になりますね。
by Katoyan (2006-06-06 20:43) 

tako

300日ですか!?それにしても気が遠くなりるような手続きですね。
ホント無事にSHUNちゃんと一緒に帰国されて、おめでとうございます(^^)。
by tako (2006-06-06 21:14) 

Katoyan

>takoさん
確かに面倒な手続きですが。
いろいろ聞くところ、昔の手続きだと、1週間とかの係留は良くあったようです。 そうなると、係留されているところで病気にかかったり、渓流にかかる費用がすごく高かったりしたそうですよ。

それを考えると、今の手続きは、結果として官民とも楽になってるように思います。 
by Katoyan (2006-06-07 06:52) 

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