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10年の後悔 [GBA2005応募]

人間は大きく分けると後悔しやすいタイプの人と後悔しにくいタイプの人に分かれると思う。

自分で言うのもなんだけど、自分はとても後悔するタイプだと思う。 正確には、自分がした事/してない事・言った事/言ってない事をいつまでも考えてると言う事かもしれない。「あの時あのようにしていれば、こうだった」とか、「今度はこうしてやろう」とか、いつまでも考えているのだ。 

多分、いつまでもいろんな事を考えているので、頭の中で練習できているのだろう。 その‘練習’の結果、子供の頃は「口から先に生まれてきた」と言う表現が相応しい子供で、どんな状況でもどんどん言葉が出てきたものだった。 幼少の頃は周囲から天才と呼ばれていた。 もちろん良くある話だが、大きくなるにつれて秀才になり、ついには今では凡才になった。 決して非凡ではなく、単なる凡才だ。

天才であった頃は、学校でも家でも口喧嘩をして負ける気がしなかった。 いわゆる勉強のできる良い子ちゃんだったし腕力はなかったが、口が立つ為か回りの悪い連中からも一目は置かれていたような記憶がある。 多分、先生達に対してもぞんざいな態度で反抗していたからかもしれないが、背景は定かではない。 (まったく相手にされてなかったのではないかという話もある。)

それでも一度だけ学校の便所に呼び出された事がある。 あれは中学の頃。 

 「生意気だ、この床に土下座しろ」と言われた。
  
その便所はとても汚く床は水浸し、職員室からも離れている。

 「こんな汚いところで土下座なんて出来ない」と思ったので、正直に、

「何で土下座しなければいけないんだ、嫌だ」と10人以上の連中を前に言った事だけ覚えている。

結局何も起きず(何もされず)その場は終わった。 何か議論をしたのかもしれないが、よく覚えていないのだ。 今となって思えば、当時札付きの悪ガキ連中に対して、よくもまあそんな生意気な態度をとったものだと我ながら感心する。 多分、土下座をしなくて正解だったんだと思う。 土下座をしていれば、蹴りの一つも入っただろうし、その蹴りがその他の悪ガキの気持ちを刺激していろんな行為が開始されただろう。 そうなったら地獄だったかもしれないし、その後の人生も変っていただろう。 幸いにもその後の生活にも特に変化はなかったので、今となって思うと、あの呼び出しは一体なんだったのか理由も分からない。 多分「後悔」しなかったからだろう。 酷い結果にならなかったので後悔の量が足りなかったのかな。

前置きが長くなったが、不惑をとっくに超えた最近はどうか考えてみた。 歳を経るにつれ頭の回転も落ちてきた。もしかして、不惑と言うのは「決して惑わず」ではなく、「惑う事が出来ない状況になる事」なのかと考えてしまうほど発言の前には言葉を選ぶようになってきた。 ただ、まあ、それでもなお、家人からは「言葉が過ぎる」と呆れられているのだが。  

 “バカの壁‘にも似たような事が書かれていて、非常に納得だったんだけれども、自分もいつも思っていた。 「良い人」と「どうでも良い人」は同義なりと。 「どうでも良い人」は記録にも記憶にも残らない、そんなのは嫌だ。 何らかの形で記憶くらいには残りたい、「あんな奴居たなあ」、「あいつにあんな事言われたな」って。 「絶対値」が大事だって、昔から思っていた。

 そんな自分が過去10年の中で後悔していることは何だろう。 この10年に大きく後悔している事って何かあるだろうか。

 結婚・社内の数回の異動・ドイツ駐在・犬を飼った事等、人生における一般的に大きな転機はかなりカバーしてきていると思うのだが、後悔しているかと言われると「?」である。 
知ってる人は「そんな、奇麗事言って!」とか、「いつもと言ってる事違うじゃん」って言われるかもしれないが、「強烈な後悔」はしてないように思う。 

 もちろん、大満足かと言われるとそれも違う。そもそもそんなに簡単に満足できるような人間ではない。何しろ大きな絶対値を求めているわけだから。

 どんな事にも全て大満足なんてありえないと思うし、満足した状態って長くは続かないと思う。 もっと言えば、本当に満足したかどうかってのは最後のときにしか分からないように思う。 あ、もしかすると自分の最後のときにしかわからないかもしれないのだが・・・・

 そういう意味で(どう言う意味だ?)、今後ももっともっといろんな事に「後悔」して、人生の絶対値を大きくしていきたいと考えた2006年の1月でした。 


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皆さん、SO-NETのブログのトップページに現れたこの記事読まれたことありますか? こんな事書くと、ライバルが増えるかも知れないので、どうしようかと思ったのですが・・・・ (笑)

私も応募しようと思います。

だから、急に「あれ、こいつどうかしたのか?」と言うような文章を掲載したとしたら、各記事のカテゴリーの分類を良く見てくださいね。  「GBA2005ノベル応募」とか、「GBA2005エッセイ応募」ってなっていたら、それです。 あと、記事番号もつけないで置こうと思います。 番外編ですから。

応募しよう!と思っただけでまだ全然書き始めても無いですが、一応宣言しておかないと、なかなかやらないし。 締め切りはまだ先だから、宣言しました。

仕事上の知り合いが多く見ているこの中で掲載するのもこっぱずかしいですが・・・・

少しずつ掲載しながら反響を見てということもブログ・ネットのメリットで出来るのですが、目指しているのは「一挙に掲載」です。 長文を一挙掲載する事になりますが、乞うご期待! かな。


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